CONCEPT

我々を取り巻く自然界には四季の巡りによる蘇りと循環の無常が息づいています。

春に花が咲き、秋には紅葉と落葉、そして冬になって木枯らしが吹く。
けれども年を越せばまた春が来る。照る日、曇る日が循環し、
それが生きる支えになっています。

その中で、日本人の心には ねばり強く、柔らかな、たおやめぶりの忍耐力が芽生え、やがて近づいてくる死の影、死の訪れを静かに受容して土に帰る、自然に帰一する、そういう感覚が養われてきました。

死を自然に受け入れるからこそ、死者への思いを大切に、敬う心を形にした仏壇が
生活の中に溶け込み受け入れられてきました。

しかし、暮らしの変化と共に座敷、そして仏間が無くなりリビング・ダイニングが暮らしの中心となった今、旧態依然とした仏壇は生活からも、家族からも、かけ離れ遠い存在となっています。

今一度、現代の暮らしに合った、
「いつも傍にいてくれる。」「亡き人を思う心の拠り所」をカタチにしてみました。

MARUGEN MEMORIAL PROJECT